発信者:Nexdata 日時: 2025-10-16
■ 多言語OCR開発に不可欠な高品質トレーニングデータ
グローバルなビジネス環境では、プレゼンテーションや会議資料など、PPT形式の文書画像から文字を正確に抽出するニーズが急速に拡大しています。特にOCR文字認識モデルを多言語対応させるには、言語ごとの表記特性や撮影環境の多様性を反映したトレーニングデータが欠かせません。Nexdataが提供する「14,980 Images PPT OCR Data of 8 Languages」は、まさにその要件を満たす多言語OCR用データセットです。
■ データ概要
データ量:14,980枚のPPT画像
対応言語:日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語
撮影環境:会議室・ミーティングルームなど、実際のビジネスシーンを再現
デバイス:スマートフォン
撮影角度:正面、左右、俯瞰など複数方向
フォーマット:画像(.jpg)+アノテーション(.json)
アノテーション内容:行レベルの四角形バウンディングボックス+文字転写
■ 高い精度と実務的な品質管理
本データセットは、バウンディングボックスの誤差±5ピクセル以内、精度95%以上という厳格な品質基準を満たしています。さらに、ぼやけた文字や特殊記号にも対応し、Nexdata独自の「シンボル転写ルール」に基づいて正確に処理。AI文字認識モデルの精度向上や、OCRエンジンの微調整に最適なデータです。
■ 多様な利用シーン
本データは以下のような用途で活用が可能です:
さらに、このデータセットはVision-Language Model(VLM)の開発・検証にも柔軟に拡張可能です。
たとえば、各PPT画像に対して「このスライドの主なメッセージは何ですか?」や「このグラフは何を示していますか?」といった自然言語による質問と、その正解となるテキスト応答(QAペア)を付与することで、マルチモーダルな理解能力を訓練するための高品質なトレーニングデータへと進化させることができます。
また、画像全体や特定のテキスト領域に対する要約的なテキスト説明(キャプション)を追加することで、VLMが「視覚情報」と「言語情報」を統合的に処理する能力を強化する基盤としても活用できます。このような拡張は、Nexdataの高精度OCR結果と言語専門チームの知見を活かして、効率的かつ一貫性のある形で実現可能です。特に日本語を含む8言語に対応しているため、グローバル展開を目指すAI開発企業にとって非常に有用なベースデータとなります。
■ Nexdataの強み ― データ品質 × 専門性
Nexdataは、世界100カ国以上でAI学習データを提供しており、ISO9001認証取得済みのQAシステムにより、すべてのアノテーション工程を厳格に管理しています。経験豊富なアノテーションチームが、各言語の特性を理解した上でデータを精査・修正。そのため、日本語特有の縦書き・フォント差・文脈依存表現にも柔軟に対応可能です。
■ 即利用可能な構成で提供
データは、言語別フォルダ構成で整理されており、導入後すぐにモデル学習に利用可能です。すべての画像に対して対応するjsonファイルが付属し、OCRモデルへの統合が容易です。VLM向けの拡張データ(テキスト説明・QAペアなど)も、カスタム要件に応じて追加提供が可能で、研究開発からプロダクト実装まで、幅広いフェーズを支援します。
■ まとめ
本データセットは、「多言語対応・高精度・実践的」という3つの要素を兼ね備えたOCR学習用素材です。国際市場向けのAI文字認識技術を強化したい企業にとって、開発コスト削減と精度向上の両立を実現する理想的なソリューションといえるでしょう。さらに、テキスト説明やQA形式への拡張により、次世代のマルチモーダルAI——特にVision-Language Modelの開発・評価にも最適な基盤データとして、その価値は一層高まります。
詳細はこちら:https://jp.nexdata.ai/datasets/ocr/979