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【自動運転開発の現場から】 3D点群アノテーション仕様書で失敗しないための実践ガイド

発信者:Nexdata 日時: 2025-09-26

はじめに

自動運転の開発では、3D点群データのアノテーション品質がそのままAIモデルの性能と安全性に直結します。しかし多くの企業が直面するのは、「仕様書に従って依頼したはずなのに、納品データが想定と異なる」というジレンマです。原因は単なる意思疎通不足ではなく、仕様書そのものに潜む“言語的な曖昧さ”にあります。

Nexdataはこれまで多数の企業と協働し、この問題を「仕様設計ミス」と位置づけ、解決策を体系化してきました。本稿では、失敗しない仕様書の書き方と、それを基盤にした大規模案件の成功事例を紹介します。

 

陥りやすい5つの落とし穴と解決策

1. 対象オブジェクトの定義不足

「車両をアノテーションしてください」という指示は一見明確ですが、停車中のトラック、荷台に積載された車、工事用重機も「車両」と解釈される可能性があります。定義が曖昧だとアノテーターは独自判断をせざるを得ず、結果的に一貫性を失います。

解決策:Nexdataでは必ず「排他的かつ網羅的なクラス定義表」を作成し、細部まで判断基準を文書化・合意します。

 

2. 境界事例(エッジケース)の取り扱い

雨天の路面反射や遠距離の標識、木陰に隠れた歩行者など、判断が難しいケースは必ず存在します。仕様書ではこうしたケースへの指示が抜け落ちがちです。

解決策:Nexdata独自の「Decision Tree」を用い、曖昧ケースごとの判断基準をフローチャート化。誰が作業しても同じ結論に至る仕組みを導入しています。

 

3. バウンディングボックスの接地面処理

点群では地面に近い点が誤認識されやすく、これを含めると学習に悪影響を及ぼします。

解決策:Nexdataは事前に「地面パラメータ」を生成し、ツール上で地面を可視化。アノテーターが常に正しく接地できる環境を整えています。

 

4. 小物・付属物の扱い

車のドアや後視鏡、工事車両のアームなど、付属物の扱いは仕様書で曖昧になりやすい部分です。

解決策:事前に「どこまでをラベル対象に含めるか」をルール化し、ツールで強制的に適用する仕組みを整備。ヒューマンエラーを減らします。

 

5. 追跡・同期タスクの複雑性

LiDARと複数カメラを組み合わせた3D-2D融合追跡では、IDの一貫性や同期精度が大きな課題となります。

解決策:Nexdataはフレーム間のID保持ルールや同期検証をツールレベルで組み込み、効率的に品質を担保しています。

 

事例紹介:大手自動車部品メーカー案件

Nexdataが支援したある大手自動車部品メーカー様の案件では、100万フレームに及ぶ3D-2D融合追跡アノテーションを、わずか3週間で納品することが求められました。対象となったデータは7台のカメラとLiDARを完全に同期させたもので、極めて高い精度と効率性が要求される難易度の高いプロジェクトでした。お客様は過去に他社に依頼した際、仕様の曖昧さから二度も返品を余儀なくされており、当初は私たちに対しても半信半疑の姿勢を示されていました。


最大の難点は、納期の極端な短さとセンサー同期の複雑さ、そして大規模データを一貫した精度で処理する体制構築にありました。仕様の不明確さを残したまま作業を進めれば、過去と同様に再提出や品質トラブルが避けられないことは明らかでした。さらに、100万フレームを超えるデータ量を短期間で処理するためには、単なる作業リソースの拡大ではなく、プロジェクト全体を設計段階から再構築することが不可欠でした。

そこでNexdataは、単なる「外注作業」として対応するのではなく、「共同設計」というアプローチを採用しました。初日にはオンラインワークショップを行い、クラス定義表やDecision Treeをお客様と共に策定。


翌日には1,000フレームのパイロットバッチを迅速に実施し、その結果を即座にフィードバックへ反映しました。本格的な作業フェーズでは、三拠点に200名以上のアノテーターを配置し、PMが毎朝の進捗会議で品質と納期を厳格に管理。

こうした体制により、最終的に検収合格率99.5%を達成し、納期を2日前倒しで納品することができました。お客様からは「仕様書作成そのものを学べたことで、今後のプロジェクト運営が根本から改善された」と高い評価をいただきました。


まとめ

自動運転向け3D点群アノテーションは、単なる「量」や「価格」で選ぶ時代は終わりました。重要なのは、仕様書という設計図をいかに緻密かつ実行可能に作り上げるかです。

Nexdataは、グローバル的なノウハウから、細部までの要件を確認、弊社ならではのスケーラビリティと品質管理を融合させた独自プロセスで皆様のAI開発を支えます。

まずはお手元の仕様書を、Nexdataが無料でレビューいたします。小さな一歩から大きな成功へ。Nexdataがその第一歩を確実にサポートします。

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